選手の動きを絶えず観察しておく

トレーナーにとって選手の動きを絶えず観察しておくことは大切である。

野球で言うと、「おはよう」の挨拶から始まり、練習前の集合、そしてアップ、練習中または試合中・・・ずっと動きを観察していく。

各選手の動きの癖や動きの偏りが徐々に見つけやすくなる。エラーをよくやる選手、まったくエラーをやらない選手の違いなども分かってくる。守りの姿勢や打撃の姿勢、投球の姿勢も観察し、体のどこに負担をかけているのか、どこに不調があるのか分かってくる。


今日、来院した中学生が腰が痛いとの訴えがあったが、ポジションを聞いた上で頭の中に腰痛の原因となる動きがはっきりと出てくる。ファーストをやってますということで、聞いてみた・・・「自分がファーストのベースについた時に、セカンド、ショート、サードの選手が送球する前から左足を前に出し、構えてしまっているでしょ??」・・・と。

先に構えてしまっては、送球がそれてしまったら体を余計に捻ってしまうでしょう。それの繰り返しが腰に負担をかけて捻じれてしまっているのです。

ポジションによっての選手の動き(守備態勢)というものがあります。守備のフォーメーションとか、バックアップの動きとか、そういうものを理解することも大事です。また、野球なら野球のルールも知っておくべきです。


この場合は、腰痛の原因が分からない・・・ではなく。ちゃんと動きの中にその原因があるのです。トレーナーの仕事というのは、医者には理解できない部分まで知っておくことです。


野球だけではないですよ。あらゆるスポーツの動きが頭の中に再現出来るようにしておくことです。それは、実際に観ること、またはスポーツ漫画もとても参考になりますし、オリンピックやワールドカップなどの中継も出来るだけ観ることです。


動きが分かるから、原因が分かり、治療が決まる。


矢作治療院


矢作スポーツ障害研究会

スポーツによる怪我、故障の原因探求と予防対策をメインにスポーツ全般を考察します。 日本橋の矢作治療院

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