2018.09.27 07:56筋肉の連動性について①スポーツをするに上で、筋肉の連動性はとても大切なものです。野球で言うと、投手が投球する際にいかに指先に体全体の力を伝えていくか?ということ。打撃で言うと、いかにバットの芯に力を伝えていくのかということ。腕力に頼ることだけをやっていると、必ず体の弱い部分や関節に大きな負担がかかり故障を起こします。軸足の親指から、球を切る指先までの一連の動作、筋肉の連動性をどうやって獲得するか?体の使い方はどうすればいいのか?を考えてみたい。プロであれ、アマチュアであれ、多くの方がこのテーマを追求していると思いますが、非常に難しい問題なのだろうと思います。筋肉の連動性を正確に獲得するには、その動作を反復練習し、脳に記憶させる必要があるわけです。徐々に理想の動作に近づけ、そ...
2018.09.21 18:20選手の動きを絶えず観察しておくトレーナーにとって選手の動きを絶えず観察しておくことは大切である。野球で言うと、「おはよう」の挨拶から始まり、練習前の集合、そしてアップ、練習中または試合中・・・ずっと動きを観察していく。各選手の動きの癖や動きの偏りが徐々に見つけやすくなる。エラーをよくやる選手、まったくエラーをやらない選手の違いなども分かってくる。守りの姿勢や打撃の姿勢、投球の姿勢も観察し、体のどこに負担をかけているのか、どこに不調があるのか分かってくる。今日、来院した中学生が腰が痛いとの訴えがあったが、ポジションを聞いた上で頭の中に腰痛の原因となる動きがはっきりと出てくる。ファーストをやってますということで、聞いてみた・・・「自分がファーストのベースについた時に、セカンド、ショート...
2018.09.20 15:32投球障害の真の原因は下肢にある昔から学生の投球障害の問題は尽きない。プロ入りしてくる新人の投手(野手もいる)が肩、肘の故障を持っていることはザラにある。現在、矢作治療院にも多くの肩、肘に問題を抱えた学生が来院している。多くの学生を診てきて思ったことは、①体作りのためにやっている筋トレで、体が硬くなっている。②足首、膝、股関節の動きが悪い。可動域が狭く、固まっている。③肩周辺、僧帽筋に必要以上の筋肉がついている。④猫背ぎみになっている。⑤体の使い方を知らない。⑥膝関節の半月板にズレがある。⑦足首がハマっていない。・・・細かい部分も多少あるが、基本的に肩、肘に痛みを訴えている学生のほぼ全員に下肢の不具合があることが分かる。①体作りの筋トレが原因筋トレ自体が悪いわけではない。筋肉を作って...
2018.09.04 14:46スポーツを知るスポーツトレーナーは、自分が関わるスポーツのことはもちろんのこと、あらゆるスポーツの基礎を知る必要がある。あらゆると言っても、動作で分類するも由、道具を使うことで分類するも由、室内なのか屋外なのかで分類するも由・・・すべてのスポーツの基礎は共通しています。まず、その基礎となる部分を理解すること。チーム(団体)での競技であっても、プレイするのは個人であるから、人間の正しい体の使い方を知ること。そんなに難しいものではない。誰しも何らかのスポーツは学生時代にやっているので、ある程度の想像は出来るはずだ。想像の世界でいいので、重心の位置や足、手の位置、頭の位置、目線の方向などを頭の中で映像化する。一番バランスのいい場所や形を想像する。正しいものを理解出来るよう...
2018.08.31 18:59テニス肘の原因と治療テニス肘 Wikipediaよりテニス肘(テニスひじ)は、テニスによって肘部に生じる疼痛性運動障害の総称。テニスのほか卓球やバドミントン、ゴルフなどのスポーツでも生じることがある。また、スポーツ以外の手作業でも生じることがある。スポーツを要因とする反復性損傷は運動種目ごとに特異的固有的なストレインを発生させることがあり、その代表的なものが内側上顆炎にあたる野球肘や、外側上顆炎にあたるテニス肘である。主として外側上顆炎に位置づけられるテニス肘であるが時として両側に生じうる。上腕骨外側上顆炎はバックハンドストロークで発生するため、バックハンドテニス肘という。これに対し、上腕骨内側上顆炎はフォアハンドストロークで発生するのでフォアハンドテニス肘という。原因:...
2018.08.30 07:39的確なアドバイスをするために、絶えずシミュレーションをしておく日頃からお伝えしている”想像力”に繋がることです。トレーナーや指導者は、自分が担当するスポーツに特化していくことは、もちろん、問題はありません。もっと勉強して、スペシャリストになるべきだと思います。しかし、治療を行う者にとっては、すべてのスポーツを把握しなければなりません。すべてのスペシャリストを目指さなければなりません。浅く広くではダメなんです。「私は、このスポーツを知りません」では治しようがありません。まず、知るべきことはスポーツの原点、共通点でしょう。野球では、走る、打つ、投げる、守る・・・とあるわけですが、走ることに関してのスポーツ、例えば、陸上、サッカー、ラグビー・・・などたくさんあるわけです。そういうスポーツを調べ、どういう動きをしているの...
2016.06.13 14:55かかとが痛いかかとが痛いかかとが痛いという患者さんが年間で数名いらっしゃいます。その痛みの場所によって原因が異りますし、治療も違ってきます。まず、かかとの後ろ(アキレス腱の付着部)の痛みですが、考えられるのは、ふくらはぎの筋肉の張りが強くなり、アキレス腱を引っ張ることからかかとの骨に付着している所で炎症が起こるものがあります。これは、炎症を抑えることをまずやります。しっかりアイシングして下さい。また、ふくらはぎの張りをほぐしてやる必要があるでしょう。マッサージで構いませんので、ほぐして下さい。安静とまでいかなくても、無理をせず、出来ることをやるようにして下さい。足首を回したりして足首を柔らかくすることも有効です。次に、かかとの上(アキレス腱の内側辺りの奥)が痛い時...
2016.04.21 17:41膝の痛みは、半月板のズレから膝の痛みのほとんどは、半月板のズレからくるもの半月板のズレと言っても、本当にほんの少しの場合や見ればすぐに分かるものまで、様々ある。問題は、どういう状態が正常なのか・・・誰も答えることは出来ない。何故なら、教わっていないからです。私は、診て、触れて見分けはつく。子供の頃から、正常な状態のものを触れているから、感覚的に分かるのです。患者さんには、「浮いている」とか「詰まっている」とか表現しますが、浮いている場合は、半月板は外側にズレていて、詰まっている場合は、内側にズレている。正常の場合は、「問題なし」と言います。これは、口で言っても、表現のしようがありません。実際に触れて、感覚的に理解しなければなりません。そして、どうすれば、元の正常な状態に戻せるのか...
2016.04.19 11:10感動!そして涙・・・時は、西暦20◯◯年・・・世界的に女子プロ野球が認められるようになった。日本もまた、男子プロ野球だけじゃなく、女子プロ野球の方も人気が上がってきたところだ。◯◯年のシーズンオフに、第一回女子プロ野球世界選手権が行われていた。場所は、日本の地方球場だったが、大歓声に包まれ、日本代表は健闘した。残念ながら、世界的に見て、選手層はまだ薄く、世界の強豪の中では、健闘したが、予選敗退が決まってしまった。予選リーグ最終戦敗退は決まっていたけど、日本代表はこの試合だけは勝つと誓い合い、試合に挑んだ。私は、この日本代表のトレーナーを務めた。みんな、どこかしこに故障を持ち、こんなんでいいのかよ・・・という感じだったが、どうにか勝たせてあげたい気持ちで仕事にとりかかった。...